マスターズ中継またも“ポロリ”で再脚光…TBS名物実況アナが語っていた伝説の「もらい泣き中継」の舞台裏

公開日: 更新日:

 ──というと?

 コロナ禍で11月開催になった昨年に続き、今年もオーガスタの現場での実況はかなわなかった。赤坂(のTBSのスタジオ)から放送せざるを得ない中で、制作のスタッフさんみんなが知恵を絞り、臨場感のある中継をしてくれました。優勝を決めて引き揚げる松山選手と抱き合って喜びを分かち合った飯田トレーナーの涙声、パトロンの拍手と「ヒデキ! ヒデキ!」という歓声……。昔はパトロンのイントネーションは「ヒデーキ」だったんです。それが米ツアーで結果を残し、米国ファンの間でも人気が定着したことで「ヒデキ」に変わった。私は55秒も黙ってしまったわけですが、結果的に現場のそういう雰囲気がリアルに伝わった。実況の声がなくても成立することもあるんだなと感じました。

 ──放送席にいた中嶋プロ、宮里プロも言葉が出なかった。

 中嶋さんは選手として11回、解説者として23回目のマスターズでした。ご自身が何度も挑戦されてははね返された。10度目のマスターズだった松山選手以上の思いがある。優作さんもそうです。嗚咽する中嶋さん、宙を見つめて涙をこらえる優作さんの姿にグッとくるものがありました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景