ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

公開日: 更新日:

投手をやるメリットより、打線から外れるダメージの方が大きい

「左肩痛で離脱したスネル(32)はキャッチボールを始めたし、負傷者リストに入っているゴンソリン(30)は、じきに復帰するともっぱら。サイ・ヤング賞左腕のカーショー(37)と23年に先発デビューしたシーハン(25)は6月に復帰予定ですから。1人や2人、故障者が出ても、先発陣はほとんど影響を受けないのです」

 そして、こう続ける。

「今季は同一地区のライバルが強い。戦力がダウンしたはずのパドレスは目下、地区首位。昨季負け越したジャイアンツも、かつてのスター選手だったポージーが編成責任者になり、チームが活性化された。16日時点で勝率はドジャースより上です。大谷が投手として復帰すれば、登板日やその前後にどうしたって休養が必要になる。かといって投打同時出場などの無理をすれば、エンゼルス時代のような大ケガにつながりかねない。首脳陣は大谷が投手をやるメリットより、大谷が打線から外れるダメージの方が大きいと判断しているのです」

 すでに2度、右肘にメスを入れている大谷にしても、次に靱帯を損傷したら投手断念を示唆しているだけに、復帰にはどうしたって慎重にならざるを得ない。

 仮に今季中の投手復帰が消滅したとしても、肩を完全に休ませてしまうのは無理がある。今後はブルペンに加えて、ライブBPに投げることはあるかもしれないが、今季中の実戦復帰は消滅する可能性が出てきた。

 ドジャースはそれだけ打者・大谷に依存しているし、大谷も1番打者として打線を牽引するのがチームの勝利のためと言われたら納得する以外ないだろう。

  ◇  ◇  ◇

 そんな大谷は来春WBCを欠場することが現実味を帯びてきている。本人は以前から乗り気でも、「代表サイド」と「カラダ」に大きな問題を抱えているという。いったいどういうことか。いま、大谷に何が起きているのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波