他球団が注視するDeNAとソフトB「データ分析」の意外な共通点…敵軍視察はリモートワークの時代へ

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 DeNAは昨22日、大村、村田両野手コーチがスコアラーを兼務すると発表した。コーチのベンチ入り人数は8人。スコアラー登録をすることでベンチ入りが可能になる。

 そのDeNAは昨季、ソフトバンク相手に日本一を達成した。この両球団は実は、敵軍を現地で偵察する「007」こと先乗りスコアラーを配置していない。その代わり、チーム付きのスコアラーやアナリストを増員し、対策を立てている。

 一昔前、予告先発がなかった時代は、先乗りが投手の練習や帰宅時間などをチェックしたうえで、先発投手を予想した。今はその役割がなくなったものの、キャンプから新戦力を徹底的に分析。開幕後は直近の調子や故障の有無などを調べ、ミーティングを行う。実際に試合でベンチ入りする先乗りもいる。数字や図表だけでは見えない、人間の「目」や「耳」から得た情報によって監督の選手起用、采配を補完しているのだ。

 しかし、先乗り不在のチームが昨季、頂点を争ったことで、「本当に先乗りが必要なのか」と疑問を持つ球団の上層部もチラホラいるという。さる球界OBが言う。

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