全米女子OPのコースはまるで「リンクス」…日本勢に「連覇」と「メジャー連勝」のチャンスあり
今年の開催コースはウィスコンシン州にあるエリンヒルズ(6829ヤード・パー72)。2017年の男子の全米オープンの舞台だ。
06年開場のパブリックコースは、全米ゴルフ協会(USGA)が、同オープンを開催する目的で作ったという。ゴルフライターの吉川英三郎氏がいう。
「コース内には樹木がほとんどなく、グリーン回りも芝の成長にムラの出る樹木や草木を少なくして均一性を保っている。樹木が少ない分、フェアウエーは広いがアンジュレーションがあり、曲げると細長いフェスキュー芝のラフが待ち受ける。まさにスコットランドのリンクスのようです。そんなコースになっているのには訳がある。ここから巨大なミシガン湖までの約40キロは、まわりに遮るものが少ない開けた地形です。さらに、湖面より約120メートルも高い場所に位置しているため、風が吹きやすい環境。実際、強い風が毎日のように吹きつけ、その強さや向きも時間によって変化します。つまり、USGAは、強風の中で技術を競う舞台を作ったわけです。ただし、その風は気まぐれです。17年に開催された全米オープンの時は、いつもの顔ではなかった」