ドジャース佐々木朗希 マイナー調整登板ナシ“大谷流リハビリ”の落とし穴…メジャー同行でさらなる故障も
例えば、本拠地ロサンゼルスのように、年間を通じて温暖で空気が乾燥していれば、球が滑るため、どうしても投球時に力が入る。それが、肩や肘への負担が増して患部の症状が再発したり、新たな故障の誘因となりかねない。マウンドの硬さや傾斜が異なれば、フォームが乱れかねず、安定するのに時間を要する。
昨オフ、左足親指と左膝を手術したベテラン左腕カーショー(37)がリハビリはキャンプ地アリゾナ州グレンデールで行い、マイナーでの実戦登板は主に傘下3Aのオクラホマシティーに限定したのは、各地の気候、温度に左右されず、一定の条件で調整を図るためだ。
ド軍は日本時間3日から本拠地ドジャースタジアムでメッツとの4連戦後、セントルイス(ミズーリ州)、サンディエゴ(カリフォルニア州)の他、デンバー(コロラド州)、カンザスシティー(ミズーリ州)への遠征が予定されている。
アリゾナにとどまってじっくりとリハビリに励んできたカーショーとは異なり、チームに同行することになる佐々木はリハビリ、調整に細心の注意が必要。特に標高1600メートルの地にあり、気圧が低く空気抵抗が少ないロッキーズの本拠地デンバーでは平地と比べて直球が伸びる傾向があるだけに、飛ばし過ぎは禁物だ。
佐々木は渡米1年目で初めて足を踏み入れる都市ばかりだけに、各都市の気象条件にも気を配る必要がある。