落合博満さんがマスコミに隠した“裏の顔”…現役時代は三冠王3度の実績とオーラが審判をも惑わした

公開日: 更新日:

中日を改革したい。強くしたい。だから、中日色を一掃したいんだ。来年の人事は外様コーチが多いと思うから、気にしなくていい。よろしく頼みます」

 現役時代の思い出がある。私がヤクルトの正捕手に定着した1988年ごろ、ちょうどロッテから中日に移籍した落合さんと何度も対戦した。他の打者より突出していたのは、バットコントロールより、ボール球を振らないこと。選球眼がいいということだった。

 投手からすればベストと言える、外角低めの際どいボールには、ほぼ手を出してこない。驚くことに、追い込まれていても、である。もし「ストライク」と言われれば、表情ひとつ変えず、そのまま打席を後にするから不気味だった。

 当時は「絶対に見逃し三振はするな」と言われた時代。特にヤクルトは私が入団した際の土橋正幸監督、次の関根潤三監督に「ストライクゾーンを広げて、食らいついていけ」と口酸っぱく言われた。それなのに、落合さんは振ってこない。完全に割り切っているのだと気が付いた。実はアウトローは落合さんの弱点だった。確率が低いから振らないというシンプルな理屈である。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    阪神・才木浩人はドジャース入りで大谷と共闘の現実味…「佐々木朗希より上」の評価まで

  3. 3

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    国民民主党“激ヤバ”都議に「免許不携帯」疑惑 日刊ゲンダイの直撃にブチ切れ!【動画あり】

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  3. 8

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  4. 9

    シード漏れ“ほぼ確”渋野日向子が10日開幕の国内戦へ…原英莉花や岩井ツインズ、古江らも集結

  5. 10

    カムバック星野監督の“2カ月20kg”の無茶ぶりに「嫌です」なんて言えるはずもなく…