阪神藤川監督 ドリス再雇用検討のトンチンカン…「だったら育成選手を」「チームに悪影響」の痛烈指摘
巨人が田中将大を獲得したのと似た構図
支配下選手は現在67人。育成選手は13人もいる。これで外国人投手を2人獲得すれば、枠は1つしかなくなり、育成選手の今季中の昇格の目は一気に減る。ちなみに昨季の阪神は支配下選手68人でシーズンを終えた。
「育成選手にチャンスを与えるのも一つの手でしょう。一軍に定着するには時間がかかるかもしれませんが、二軍での成績だけ見れば、たとえばルーキーの早川太貴(25)は12試合で6勝1敗、防御率3.16と結果を残している。こういう選手を支配下登録してチャンスを与えることで、他の選手も『俺も続くぞ』と励みになるものです」(高橋氏)
さるパ球団のフロント関係者もこう言う。
「巨人が田中将大を獲得したのと構図は似ています。昨オフ、楽天を戦力外になったものの、200勝まであと3勝と迫っていたこともあり、阿部慎之助監督たっての希望で獲得したものの、今や二軍で腫れ物扱いですからね。阪神はドリスを調査する一方で、同じくかつて所属していた前マリナーズ3Aの藤浪晋太郎には一切、興味を示していない。ただでさえ選手の好き嫌いが激しいといわれる藤川監督のこと。これでドリスを獲得すれば、チーム内に余計な疑念を生みかねません」
前出の高橋氏が続ける。
「今のドリスでは、簡単には一軍で通用しないとみるのが妥当でしょう。しかし、阪神在籍4年間で96セーブを挙げた功労者だけに、通用しないからといってむげには扱えない。二軍で投げ続ければ若手の出場機会が減り、成長の芽を摘みかねない。かえってチームの雰囲気を壊してしまわないか心配です」
阪神はこの日、試合前まで2位の広島を3タテし、破竹の11連勝。独走態勢に入りつつあるものの、藤川監督とフロントの補強プランが、蟻の一穴になりかねないというわけだ。
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ところで、ここにきて藤川監督の報道陣への態度が「急変」したと話題になっている。以前は情報管理を徹底して必要最低限のコメントしか発しなかった。ところが交流戦終盤からは長時間にわたって雑談も交わすなど、明らかに様子が変わったのだ。いったい何があったのか。その“心境の変化”の裏にあるものとは。
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