大谷翔平が球宴で選手勧誘までこなす“三刀流”に…ドジャースは計算できる救援投手の補強が急務

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「大谷の存在は移籍にあたって間違いなく大きかった」

 レンジャーズ時代の2017年の球宴(マイアミ)に出場したダルビッシュは、契約最終年を迎えてトレード市場の目玉の1人だっただけに、ドジャース・カーショーと顔を合わせた際「3週間後(7月末)に待っているよ」と“勧誘”を受けたと明かしている。正式には双方のGM同士による交渉が行われたとはいえ、実際にドジャースへの移籍が実現している。

 大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言った。

「下位球団の球宴出場選手の多くはトレードデッドラインで自分がどこに移籍するのか見当すらつかず、不安を抱えています。クラブハウスでは球団の目玉選手の話題で持ちきりになることはよくあります。さすがに選手同士の会話でトレードがまとまることはありませんが、球宴の開催地には各球団のGMや選手の代理人も集結する。トレード期限まで半月を切っているだけに、GM同士が水面下で交渉を進めるケースが多いそうです」

 大谷は山本、佐々木の日本人選手だけでなく、23年オフにはレイズから移籍のグラスノーの交渉に動画でメッセージ。大谷から熱心に勧誘されたグラスノーは「大谷の存在は移籍にあたって間違いなく大きかった」と話している。

 今回の球宴にはレッドソックス・チャップマン(15セーブ)、ブルワーズ・メギル(21セーブ)ら絶対的なクローザーが出場する。特にチャップマンは球団の方針次第では、放出の可能性もある。

 大谷は投打に加えて選手勧誘までこなす“三刀流”としてベンチ裏で暗躍するかもしれない。

  ◇  ◇  ◇

 そんな大谷だが、またしても「不正賭博騒動」が飛び火する懸念が生じているようだ。世界に衝撃を与えたイッペイ事件から1年が過ぎたいま、いったい何が起きたのか。再び米球界を揺るがした大事件とは。

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