ドジャース大谷翔平の突き抜けた不動心 ロバーツ監督の「三振多すぎ」苦言も“完全スルー”

公開日: 更新日:

他者評価をまったく度外視

 思えば昨年がそうだった。メジャー史上最大の契約でドジャースに入団した1年目。その開幕直後に全幅の信頼を寄せた相棒でもあった通訳の水原一平のスポーツ賭博が露呈、彼がドジャースを解雇された。大谷の銀行口座から24億円超も盗んでいたことも発覚し、精神面の大きなダメージはあって当然なのに、終わってみればメジャー史上初の50本塁打-50盗塁を達成、3度目のMVPと2年連続の本塁打王のタイトルを獲得してチームの世界一に貢献した。

「スター軍団のドジャースで、選手の休養の場でもあったDHを独占。投手に復帰した今季は大谷がローテに入ったがゆえに、他の先発のローテにズレが生じていますけど、本人はお構いなしですからね。花巻東高(岩手)時代は寮生活で、毎朝、点呼があるにもかかわらず、目覚ましすらかけないで、後輩が起こしていたといいます。周りがどう思っているか、自分がどう見られているか、まったく気にしないのは大きな長所です。精神的にあそこまでタフな選手も珍しい」(現地特派員)

 プロのアスリートの多くは「自分でコントロールできることとできないことを分けて考える」と言う。なかなか割り切れるもんじゃないが、大谷はそれを徹底できるからこそメジャーでも突き抜けた存在になったというのだ。

 112試合で計136三振。このままのペースでいくと、162試合で197三振と、155試合で189三振だった2021年を超える計算で自己ワーストになる可能性もある。その一方、112試合で38本塁打は自己最多を上回る55本ペース。今年は投手として復帰して先発ローテに入っているし、首脳陣に何と言われようと、3年連続の本塁打王と4度目のMVPは視界良好だ。

 その大谷は4日のレイズ戦は3打数2安打1三振。今季初の1試合2盗塁を決めた。

  ◇  ◇  ◇

 そんな大谷の存在感、発言力はドジャース内に収まらず、その一言で、今やオリンピックの野球ルールまでも変える勢いだという。いったいどういうことか。どんなルールになりそうなのか。波紋を広げたその発言とは。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  4. 4

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  5. 5

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  1. 6

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 9

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

  5. 10

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “芸能界のドン”逝去で変わりゆく業界勢力図…取り巻きや御用マスコミが消えた後に現れるモノ

  2. 2

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  3. 3

    渡辺謙63歳で「ケイダッシュ」退社→独り立ちの背景と21歳年下女性との再々婚

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    米価高騰「流通悪玉論」は真っ赤なウソだった! コメ不足を招いた農水省“見込み違い”の大罪

  1. 6

    大阪万博は鉄道もバスも激混みでウンザリ…会場の夢洲から安治川口駅まで、8キロを歩いてみた

  2. 7

    悠仁さま「9.6成年式」…第1子出産の眞子さん、小室圭さんの里帰りだけでない“秋篠宮家の憂鬱”

  3. 8

    参政党議員「初登院」に漂った異様な雰囲気…さや氏「核武装」に対しゼロ回答で現場は大混乱

  4. 9

    ダルビッシュの根底にある不屈の反骨精神 “強いチームで勝ちたい大谷”との決定的な違い

  5. 10

    悠仁さま「友人とガスト」でリア充の一方…警備の心配とお妃候補との出会いへのプレッシャー