西武が助っ人2人に仕掛けた契約延長の異例 囲い込みの狙いと勝算…“見誤りなし”と専門家も太鼓判
マキノンとの破談を反省に
「もし、シーズン終了後に契約を結び直そうと思っても、他球団が更に高い額を提示してくる可能性がある。だからこそ、先手を打った。実際、2人はそれだけの成績を残している。ウィンゲンターは制球こそイマイチだが、直球は最速161キロをマークし、常時150キロ以上を投げる速球派。クイックが遅いのが難点ですが、来年の春季キャンプで修正できる。ネビンも4番打者として考えたら一発の破壊力には欠けるものの、チャンスに強いアベレージヒッターです」
巨人やソフトバンクなど資金力に定評がある球団にとって、億を超える年俸だからといって障害にはならない。シーズン終了を待っていたら、それこそ横からかっさらわれかねない。
西武は23年オフ、その年に加入したマキノンとの金額交渉が折り合わずに破談。その反省もあって、今回は早めに動いた。
「単年契約の助っ人にとっても、契約延長はありがたい話。安心してプレーに集中できますからね。いずれもマジメな性格なので、球団も『日本の野球に慣れたら更に数字を残せる』と踏んだ。契約延長の時点でネビンは68試合、ウィンゲンターは107試合を消化しているので、球団もしっかり見極めた上で判断した。後になって『見誤った』ということはないでしょう」
とは前出の山崎氏だ。
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このところスポーツニュースは広島・広陵高野球部内で発覚した集団リンチ事件一色だ。渦中にいる中井監督と言えば、これまでも本紙日刊ゲンダイの取材に独自の指導方法・哲学を語ってきたが、今となっては“ブーメラン”なものばかり…。いったい中井監督はどんなことを話していたのか。
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