著者のコラム一覧
片岡健ノンフィクションライター

1971年、広島市生まれ。早稲田大学商学部卒業後、ノンフィクションのライターに。新旧様々な事件を取材し、新事実や冤罪を発見している。著作に『平成監獄面会記』、同書が漫画家・塚原洋一氏によりコミカライズされた『マンガ「獄中面会物語」』(共に笠倉出版社)、『もう一つの重罪 桶川ストーカー殺人事件「実行犯」告白手記』(リミアンドテッド)など。最新刊は2026年4月発行の『実録 死刑囚26人の素顔』(宝島SUGOI文庫)。

広陵高校野球部の暴力問題 新監督の言葉が浮き彫りにした問題の核心

公開日: 更新日:
多くのマスコミが集まった(提供写真)

 部内の暴力問題により、夏の甲子園大会を途中で出場辞退した広陵高校の新チームが自校の野球場で秋季広島県大会北部地区予選に臨み、8月30日の初戦で油木高校に23-0、同31日の1位校決定戦で沼田高校に4-1で勝利し、県大会出場を決めた。その初戦を取材した。

「通話は品質向上のため録音させていただきます」

 初戦前日の朝9時過ぎ、広陵高校に問い合わせの電話をしたら、不穏な自動音声が流れた。やや間があり、自動音声はさらにこう告げてきた。

「大変申し訳ございませんが、電話が大変混み合っています。恐れ入りますが、しばらく経ってからおかけ直しください」

 しばらくしてかけ直すと、電話に出た女性は「今、教員は全員で会議中です。昼までには終わっていると思いますが」。野球部の暴力問題に今も学校全体で対応に追われていることがうかがえた。 

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