若隆景は大関昇進“白紙”へ…相撲協会の期待裏切る痛恨6敗目
自分の相撲が何一つ取れなかった。
大関とりがかかる若隆景(30)が24日の11日目、痛恨の6敗目。立ち合いから191センチの琴勝峰に当たっていったものの、胸が合い、上体が起こされ万事休す。持ち味の低さを封じられ、寄り切られた。
今年5月場所は小結で12勝し、先場所は関脇で10勝。大関昇進の目安とされる「三役で3場所33勝」まで残り11勝と迫っていた。
「元尾車親方の琴風さんは評論家を務めるスポーツ紙のコラムで、『10日目までの5勝5敗は致命的だが、11日目から全勝すれば合格点』と話していたが、後半に入ってからの内容が良くない。場所前に発熱し、稽古不足もあるにせよ、さすがにこの内容と成績では来場所への持ち越しも厳しくなる。大関とりは振り出しに戻ったとみていいでしょう」(角界OB)
これにガッカリしているのが相撲協会だ。現在、大関は琴桜しかおらず、西横綱の豊昇龍が大関も兼ねる「横綱大関」として出場している。それでも万が一を考えれば、大関は1人より2人、2人より3人と多くいるに越したことはない。