堀琴音がトラウマ払拭!“棚ぼた2800万円騒動”の号泣から9年、悲願の日本女子OP制覇
2016年大会で高校3年のアマチュアだった17歳の畑岡奈紗に1打差で負けた堀琴音(29)。試合を中継したNHKは当時の映像を何度も繰り返し流した。
堀はあの時、プロ3年目の20歳。
「やっぱりプロが勝たないといけない。負けたことは本当に情けない」と悔し涙を流した。
あれから9年。堀は出場試合数が300を超え、ツアーで2勝を挙げている中堅プロ。パットやアプローチに苦しみ、18年と23年にはシード権も手放し、苦労も多かったが、今回は12年目を迎えたプロの力が上だった。
この日、同じ最終組で回ったのは高校1年の広吉優梨菜(15)。畑岡と同じくJGA(日本ゴルフ協会)ナショナルチームのユニホームを着たアマチュアだ。9年前のトラウマが頭をよぎったかもしれない。が、2日目にトップに立つと、最後までその座を譲らず、通算19アンダーでツアー3勝目を挙げた。
ツアー関係者がこう言う。
「16年大会の最終日、畑岡は堀の3組前だったが、予選では一緒に回っていた。この日は畑岡と同じくナショナルチームのユニホームを着た1打差の広吉と同組。その高校生にスタートホールのバーディーでいきなり並ばれた。堀はもちろん、ファンも9年前を思い出したのではないか。結局、広吉はスコアを伸ばせず3位に終わりましたが、実はこの日、5組前で堀を猛追した佐久間朱莉(22)も、元ナショナルチームのメンバー。堀はバック9で3バーディーを奪い、佐久間に2打差で逃げ切りましたが、広吉か佐久間に逆転負けしようものなら、国内最高峰の大会でナショナルチーム経験者に2度も優勝を阻止されるところでした」