ドジャース佐々木朗希の「抑え」起用はヒヤヒヤしながら見ている…PSを乗り切れるか一抹の不安
ロッテに入団して5年間、シーズンの最後まで先発ローテを守ることなく海を渡った。吉井監督がコーチ時代から慎重に慎重を期し、登板間隔や球数を厳格に管理しながらなお、故障による離脱を繰り返した。
ドジャースの先輩、同じ高卒で日本ハムに入団した大谷翔平は年々、たくましさを増した。入団5年目の2017年、日本代表の投手コーチとして一緒に戦った大谷の体をロッカールームで見たとき、その胸板の厚さ、盛り上がった背筋に、言葉を失ったことがある。
休みの日はなにをやってるんだ? 私の質問に「やることがないんで、練習しています。結局、トレーニングをやったり、バッティングをやったりして、暇を潰しています」と平然と言ってのけたものだが、その成果が体の厚みに出ていた。
それに比べると、佐々木はまだ、いかにも線が細い。
私は今年3月のこのコラムで、カブスとの日本開幕第2戦の先発マウンドを勝ち取った佐々木を取り上げ、期待とともに【7月までローテを守れれば、万々歳だと思っている】と書いた。