国内選手には夢だったマスターズの固い門が開いたが…小平智は“面白い反応”を見せました
「あれだけ苦労してやっと出られたマスターズに、日本オープンに勝っただけで……」という複雑な思いがあったようです。
私が1982年に初めてマスターズに招待されたときも、前年の日本オープンと日本シリーズ優勝が評価されてのことだと思います。以前は「国内ツアーの賞金王は翌年のマスターズに出られる」と言われていました。が、賞金王でも声がかからないケースが何度かありました。
主催するオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブは「歴史的に出場に値する選手は特別招待している」とは言うものの、今も曖昧さは残ります。
一方、出場資格に関してはWRもあるので明確です。そこへ「日本のナショナルオープン覇者」が加えられたことはうれしい限りです。しかし、米ツアーへの出場資格や下部ツアーなどからの昇格基準などと同様に、「日本オープン覇者」がいつ削除されても不思議ではありません。
今年の日本オープンは片岡尚之がプレーオフで勝ちました。2打差4位に終わった小平は再び米ツアーに復帰するため、12月の予選会を受けるという。もう一度最高峰の舞台で戦いたいという強い気持ちがあれば、3度目のマスターズ出場も必ずかなうはずです。