権藤博氏が日刊ゲンダイを語る「遠慮なし、忖度なしで書かせてくれる媒体は他にない」

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コーチには、2種類の人種がいる

 持参したパソコンを開き、スクラムを組むFW8人の16本の足、80本の指、膝や足首の角度を1センチ単位で計測したと説明する長谷川さんは、それだけでなく「スパイクのポイント(突起)にもこだわりました。前側の4個のポイント×両足×8人、計64個のポイントをしっかり芝にかけ、一気に上がって相手にぶつかるんです」と自ら作成したという画像を示しながら説明してくれた。

 時にヘッドコーチや周囲と衝突しながら、4000枚もの資料を作って「長谷川オリジナル」を作り上げた、その理論と独自性と熱意に触れた私は、“果たして日本プロ野球の指導者にこれほどの人材が何人いるだろうか”と思った。

 私は後日、ゲンダイのコラムでこう書いた。

【コーチには、2種類の人種がいる。「どうしましょう派」と「こうしましょう派」で、前者には自分の意見がない。監督にお伺いを立てて、指示されたことにハイ、ハイと従うだけ。単なるイエスマンである。あなたの会社にもいるかもしれない。球界には残念ながらイエスマンを重用する監督もいるのだが、私からすれば、そんなコーチはいる意味がない。長谷川さんは間違いなく、後者だろう】

 常識を疑わず、経験則に縛られ、上司の顔色をうかがうだけの指導者を俎上に載せた。遠慮なし、忖度なし、そんなことを書かせてくれる媒体はゲンダイの他にそうない。

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