ドジャース山本由伸「中0日MVP」の代償 日本開幕戦からPSまで36試合211回のフル稼働で…
ピークは「あと1~2年」の見立ても
                         第6戦の試合後、山本から「第7戦に備えて治療を受けておく」というテキストメッセージを受けた。フリードマン氏は半信半疑だったが、翌日も自ら「投げられる」と伝えてきたという。一昨年オフ、投手史上最高額の12年約465億円(当時のレート)で契約しただけに、同編成本部長は「彼はこれまで見てきた中でも最高のプレーヤーのひとりだ」と賛辞を惜しまなかったが、PSを含めて今季のフル稼働には不安が残るのも事実だ。
 今季は3月のカブスとの日本開幕シリーズで開幕投手の大役を務め、先発、リリーフとも故障が続出する中、唯一、ローテを守った。レギュラーシーズン(RS)はエースのノルマとされる30試合(173回3分の2)に登板し、12勝8敗、防御率2.49。PSと合わせれば36試合(211回)に達した。
 山本は渡米前年の23年はRS、PSに加え、WBCも合わせて193イニングに登板。開幕前の春先からのフル稼働で登板過多が懸念される中でメジャー1年目を迎え、6月に右肩腱板損傷で約2カ月半の離脱を強いられた。ただでさえ、身長178センチとメジャーリーガーにしては小柄な上にオリックス時代から脇腹や腰など故障を繰り返してきただけに、メジャー関係者の間では「最高のパフォーマンスを発揮できるのは、あと1~2年くらいではないか」と危惧する声もあるほどだ。
 山本は日本の連覇がかかる来年3月のWBCに関しては出場可否を明らかにしていないが当然、エースとして期待される。仮に出場して春先からフルスロットルで投げ続ければ、24年の二の舞いになりかねない。
 ワールドシリーズMVPの代償は高くつくかもしれない。
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 一方、大谷に関してだが、実際のところ米国人の目にはどう映っているのか。メディアに続き、なんと選手投票によるMVPまでも落選。あれほどの衝撃的な成績を残しながら、なぜなのか。水面下ではいったい何が起きているのか。専門家に話を聞くと意外な言葉が返ってきた。
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