阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

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人事がハマるかどうかは不透明

「藤川監督は昨年の就任直後に、ヘッドコーチの招聘を検討していたと言われている。結果的に実現はしませんでしたが、1年間戦った上で、コーチ陣の仕事ぶりに少なからず不満を覚えているのは確かです。ホームゲームの際は朝から球場入りしてデータ分析に取り組むなど、戦略を練っていたわけですが、選手の一、二軍の入れ替えはもちろん、投手起用から攻撃の作戦面に至るまで、自ら指示を出していた。今季は史上最速でリーグ優勝を果たした一方、交流戦期間中に7連敗を喫し、ソフトバンクとの日本シリーズも初戦を取りながら、2戦目から4連敗して敗退した。監督の独善が過ぎれば戦略、戦術が硬直化し、負の状態から抜け出すことが難しくなる。その点、和田ヘッドはコーチ経験も豊富。監督時代はコーチ陣と密なコミュニケーションを図るなど、調整役を担える。フロントとしても、和田ヘッドという『クッション』を置くことで、コーチ陣が忌憚なく意見できるようにしたい。和田ヘッドは昔からフロントの覚えがめでたいですから」

 とはいえ、今回の人事がハマるかどうかは不透明だ。別の球団OBがこう指摘する。

「和田ヘッドは監督時代、常に上位を争う戦力を有しながら一度もリーグ優勝できず、『一貫性がない』『決断力がない』と批判を浴びた。本人は就任会見で『監督というのはもう本当に、決断の連続。その中で迷うこともあると思いますので、その都度、(藤川監督の)背中を押したい』と話していましたが、果たしてどこまで藤川監督の決断をサポートできるのか。まして人柄が良く、コーチ陣の意見を受け止めることはできても、独善的な藤川監督と意見が対立した時にどこまでモノが言えるのか、疑問は残ります」

 藤川監督は「オールタイガース」で球団史上初のリーグ連覇を目指すとしたが、まずは「年上ヘッド」と良好な関係を築くことが肝要だ。

  ◇  ◇  ◇

 ところで日本シリーズの敗退について、球団内では「藤川監督の自滅だった」との声が飛び交っている。時代錯誤な情報統制が裏目に出て、コーチ陣や選手に余計な負担をかけた、というのだ。いったいどういうことか。水面下では、何が起きていたのか。

【もっと読む】阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった

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