フィギュア坂本花織ミラノ五輪へ一縷の望み…「正攻法」だと開催中のNHK杯表彰台がマスト
シーズンを追うごとに安定するタイプ
日本スケート連盟が定めたミラノ・コルティナ五輪の選考基準によれば、代表3枠のうちの1つは、男女とも全日本選手権(12月18日開幕=東京・代々木第一体育館)の覇者に与えられる。
坂本は過去にもファイナルに出場できなかったり、優勝を逃したりしても、全日本選手権を制して代表入りを勝ち取ってきた土壇場での勝負強さを持っている。4位に終わった18-19年シーズンのファイナルは紀平梨花(23)に優勝を譲ったが、全日本でその紀平を抑えて初めて頂点に立ち、世界選手権(埼玉)の代表入りを果たした。21-22年シーズンは、コロナ禍でファイナルが開催中止となり、一発勝負で臨んだ北京五輪代表選考会を兼ねた全日本を制して北京五輪出場を決めた。
スロースターターの坂本はシーズンを追うごとにスケーティングや演技が安定するタイプ。全日本はシーズン中盤以降に行われる。心身ともに充実した状態で臨めるため、好結果につながっているのだ。
これまで何度となく重圧をはねのけてきた坂本。女王の底力を発揮できるか。


















