“最強の新弟子”旭富士に歴代最速スピード出世の期待…「関取までは無敗で行ける」の見立てまで
モンゴル出身で旭丘高校に相撲留学。2021年に伊勢ケ浜部屋の研修生となるも、相撲部屋の外国人力士は「1部屋1人」制度。伊勢ケ浜部屋には横綱照ノ富士がいたため、正式な入門が先送りとなり、4年半もひたすら稽古のみに邁進した。
「現時点でも三役相当の実力がある。稽古場では部屋の先輩、熱海富士や伯桜鵬を圧倒。もはや、彼らでは手がつけられないくらい強い。取り口はまわしを取り、頭をつけた前傾姿勢で前に出るというもの。前に出る圧力、まわしをひきつける力に優れており、この形になったらまず負けない。おそらく、関取までは無敗で行けるのではないか。ただ、これは運もあるが……」(若手親方)
序ノ口、序二段、三段目は全勝優勝なら、無条件で上の地位に昇進できる。ただし、三段目で全勝しても、幕下上位陣が奮闘して15枚目以内に空きがない場合は、16枚目以下になるケースが往々にしてある。幕下は16枚目以下の場合、全勝しても翌場所は幕下筆頭止まりになり、この場合は1場所通過とはいかない。
過去、デビューからの連勝記録は元小結・常幸龍の「27」。あと1勝すれば幕下全勝優勝となる一番でつまずき、最短出世を逃した。それでも付出を除けば、初土俵から所要6場所目の十両昇進は史上1位タイの最速記録だ。


















