著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

ブルージェイズ積極補強の真の狙い…強くなればなるほど通信事業手掛ける親会社は大儲け

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 例えば、RCIが保有するケーブルテレビ局スポーツネットでは、ブルージェイズの試合の際にRCIと携帯電話の契約を結んでいる利用者に製品の案内などを送っている。

 あるいは、スプリングトレーニングを行うフロリダ州ダニーデンに大リーグ随一ともいわれるトレーニング施設プレーヤー・ディベロップメント・コンプレックスを建設したり、22年から24年にかけて本拠地ロジャースセンターの大規模改修を行い、従来の多目的施設から野球場での利用を主とする施設へと様変わりしたことなどは、RCIのブルージェイズの経営にかける意欲の高さを示す。これに加えて、ウラジミール・ゲレロ・ジュニア(26)と39年までの14年契約を結び、今オフはディラン・シーズ(29)を7年2億1000万ドルの大型契約で迎えるなど、選手層の拡充にも余念がない。

 ブルージェイズの試合の放映権はスポーツネットが取得している。そのため、RCIにとってブルージェイズを強化することは興味や関心を持つ人々の数を増やし、中継の視聴者数や視聴率の向上によって今後の放映権料を引き上げるための第一歩となる。

 手堅い資金力を背景としたRCIの施策の今後が注目される。

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