ブルージェイズ積極補強の真の狙い…強くなればなるほど通信事業手掛ける親会社は大儲け
例えば、RCIが保有するケーブルテレビ局スポーツネットでは、ブルージェイズの試合の際にRCIと携帯電話の契約を結んでいる利用者に製品の案内などを送っている。
あるいは、スプリングトレーニングを行うフロリダ州ダニーデンに大リーグ随一ともいわれるトレーニング施設プレーヤー・ディベロップメント・コンプレックスを建設したり、22年から24年にかけて本拠地ロジャースセンターの大規模改修を行い、従来の多目的施設から野球場での利用を主とする施設へと様変わりしたことなどは、RCIのブルージェイズの経営にかける意欲の高さを示す。これに加えて、ウラジミール・ゲレロ・ジュニア(26)と39年までの14年契約を結び、今オフはディラン・シーズ(29)を7年2億1000万ドルの大型契約で迎えるなど、選手層の拡充にも余念がない。
ブルージェイズの試合の放映権はスポーツネットが取得している。そのため、RCIにとってブルージェイズを強化することは興味や関心を持つ人々の数を増やし、中継の視聴者数や視聴率の向上によって今後の放映権料を引き上げるための第一歩となる。
手堅い資金力を背景としたRCIの施策の今後が注目される。



















