2025年米女子ツアーを振り返る 印象に残った「2大珍事」と予想外だった日本勢のメジャー2勝
今年の海外女子メジャーにおける2つの「珍事」。つまり、重圧による信じられないミスと、絶体絶命から放つ神業のショットを見た時、「ゴルフは心の状態で天と地の差となる」と、改めて思ったものです。
その米女子ツアーで、今年は13人の日本選手が参戦し、7勝を挙げました。それは3月の「ブルーベイLPGA」で竹田麗央が勝ったことが大きかった。竹田のようなパワーのある大型選手なら、海外のセッティングに対応するまで時間はかからないと見ていましたが、ルーキーが序盤に勝利を挙げたことで日本勢に刺激を与え、いい流れをつくるきっかけになったことは間違いないでしょう。開幕前、竹田の優勝は予想できても、2年目の西郷とルーキーの山下美夢有のメジャー制覇までは正直読めなかった。西郷はブレないコースマネジメントと攻めのゴルフが持ち味。山下は縦距離の正確性と安定感で勝ち取った勝利でした。
岩井明愛・千怜の姉妹優勝は「どちらが先にメジャータイトルを取るか」と、ファンに期待を持たせてくれました。
一方で、昨年のエビアンを制し、日本勢で初の年間最少ストロークの「ベアトロフィー」を獲得した古江彩佳が「らしさ」を見せる試合が少なかったのは残念でした。ゴルフは止まっているボールを打つ競技ですが、成績のアップダウンが激しいのもおもしろいところです。


















