ジャンボ尾崎の功罪 ゴルフ界を沸かせた裏で黙殺された“ルール無視”

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ドライバーを持って2打目の所へ行き…

「ジャンボを初めて見たのはプロ入り直後の習志野CC。ドライバーショットの連続写真を撮るとボールが高く上がって見えなくなる。それまで見たこともない弾道で飛距離もケタ外れ。プロになったばかりなのに、きれいないいスイングをしていたのは、習志野CCのメンバーに頼まれた杉本英世プロの教えが大きかった。ジャンボはシーズンオフに本格的なトレーニングを取り入れた第一人者でもある。飛距離と派手なウエアなどで魅せるゴルフがファンを引きつけ、ゴルフ人口を増やした功績は大きいですよ」

 その一方で、プレー中の喫煙やルール無視のプレーぶりを本紙がたびたび批判したが、改めることはなかった。

「一番悪い癖は、ドライバーを持って2打目の所へ行き、ラフにあるボールの後ろの芝をトントンと叩くこと。これはライの改善ですが、スポーツ紙はどこも書かない。中日クラウンズで外国人選手にクレームをつけられ、それが海外で報じられると、全米オープンでジャンボと同組の選手が2打目を監視するようになった。慣れない生活が窮屈なのか、海外遠征が好きではなかった。メジャーに勝ってやるという野望を持っていれば、メジャーの成績も違ったはずですが、功罪あっても、これまで見た中では最高に魅力のある選手でした」(菅野氏)

 野球界からは長嶋茂雄氏が去り、サッカー界は釜本邦茂氏を失った今年。ゴルフ界も巨星墜つ。

 合掌

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