達川光男のねちっこく執拗な“言葉攻め”に相手チームはブチ切れた

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 達川は当時から、捕手として相手打者にささやいていた。それでペースを乱せば儲けもの。中大戦では「先輩、ボチボチ打たないと代えられちゃうんじゃないですか? ほら、監督さんが頭から湯気出してるじゃないですか」などと言っていたらしい。あまりにもしつこかったせいか、中大ベンチも腹に据えかねたのだろう。

 さすがに達川を相手ベンチに差し出すわけにはいかなかった。わたしはロッカールームで、「また、やったんだろう」と苦笑いした。

 広島商3年の夏、捕手として全国制覇。東洋大では1年時から正捕手を務めた。試合中、投手がヨレヨレだと、先輩だろうがお構いなし。マウンドに行って、「先輩、しっかりしてくださいよ!」とお尻をたたいた。

 打席で内角の際どいコースに投げられると、「当たった、当たった!」「ここですよ、ほら、赤くなってるでしょ?」と自分でつねって赤くなった腕を審判に見せていた。

 そんな達川を重宝していたのが当時、取手二高の監督をしていた木内幸男さん(前常総学院監督)だった。

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