「事件を起こしそうです」 山田久志監督と対立、編成・井手峻さんに巨人かヤクルトへのトレードを直訴した
結局、このシーズンは26試合出場で打率.192、2本塁打、5打点と散々な成績に終わった。01年オフにはFA権を行使して「3年4億5000万円プラス出来高払い」の契約を結んだばかり。どんなに成績が悪くても試合に出なくても、あと2年は給料を満額もらえる。でも、飼い殺し状態で残りの2年間を過ごすのは耐えられない。何より、自分を必要としてくれる場所で仕事がしたかった。
そこで、編成担当だった井手峻さんに相談した。井手さんとの付き合いは長い。俺が2、3年目の頃に米国へ野球留学した際、二軍の総務として同行してくれた。以来、一緒に食事へ行ったこともあるし、自宅へお邪魔したこともあった。
俺の性格をよく分かってくれている井手さんだからこそ、行き場のない怒りと思いを打ち明けられたのかもしれない。
「もう今のドラゴンズではプレーできないので、他のチームに出してください。このままだと事件を起こしてしまいそうです」
「そんなこと言うな」
こう一喝されたものの、親身になって話を聞いてくれた。


















