ドジャース大谷翔平の卓越した「予知能力」 メジャーで何度も圧倒的成績を残せる秘訣を紐解く
ベッツを併殺に打ち取った時点で、日本の優勝を確信していたのだ。
大谷は「打撃は構えですべて決まる」と言っているし、本紙日刊ゲンダイが日本ハム時代にインタビューしたときにはこんなことを話していた。
「打つ打たないは結果としてありますけど、打席に入ったとき、ピッチャーと向かい合ったときに打てそうな気がするか。100回打席に入ったら100回勝てそうな感覚になるのが理想? それが一番ですね」
投手との勝負は打席に入ったときに決まっているということだ。
大谷は子どものころから、先を見越す能力に長けていた。
岩手の水沢南中学時代は野球部に所属。一関シニアでプレーしていたため野球部の試合には出なかったものの、ベンチにいるだけで打球方向や守備のミスなどをことごとく事前に言い当てて監督を仰天させた。当時の野球部監督はこんな趣旨のことを話している。
「スコアをつけているわけでもないのに、初めて見る相手チームの打者の特徴やクセ、打球方向まで把握している。スイングがこうだから打球はこっちに行くとか、あの入り方だと打球を捕れないとか……本当にその通りになる。この子は本当にすごいと思った」
大谷には未来を予測する特殊能力があるわけではない。打者や投手のクセや特徴、動作などから次の展開を読む。それなりの根拠をもって「予測」している。
大谷がメジャーでトップクラスの成績を残せるのは、得られる情報の取捨選択とその使い方が飛び抜けて優れていることも大きい。ニューヨークの「アワードディナー」に何度も招待されるのは、単に身体能力の問題だけではないのだ。


















