WBC連覇のカギを握るダルビッシュ 前回大会同様「侍J結束のためにも不可欠」の声
今大会では、日本で導入されていないピッチコム(投球時間制限)、ピッチクロック(伝達機器)への適応が求められる。すでに強化試合を通じて経験済みの投手もいるが、投球間隔の違いに苦慮する投手が少なくなかった。普段からメジャーで経験しているダルであれば、対処法も見つけやすくなるはずだ。
「チームの結束においても不可欠です」とは、侍ジャパン関係者。
「ダルは前回大会時に、物怖じする後輩選手に対して目線を下げ、自ら声をかけた。最初は顔色を伺っていた侍投手陣たちはそうやって心を開いていった。例えば今回は不参加となったドジャースの佐々木朗希に至っては当初、ダルが声をかけても『はい』『いいえ』程度しか話すことができず、まったくコミュニケーションがとれていなかった。それが今や佐々木からダルに対して、ラインで相談を持ちかけるほどです」
前回大会の宮崎合宿では、こんなことがあった。第1クール最終日、投手コーチがミーティングで休日練習の参加を募った。「参加する人は?」と挙手を求めた際、「はい!」と、イの一番に手を挙げたのがダルだったという。他の投手は周りの様子を伺い、誰も手を挙げなかったが、ダルの意欲的な姿勢に背中を押された数人が練習に参加。ダルと野球談議をしたり、技術を教わったりと、濃密な時間を過ごした。
大谷という大黒柱の存在もさることながら、そうした一つ一つのダルの献身によってチームは結束、優勝という結果を得たというわけだ。
ダルが帯同する「11日間」が、侍ジャパンの世界一連覇のカギを握りそうだ。


















