「俺、二日酔いやからエラーするぞ」 毎晩遊び回りながらも無類の勝負強さを誇った秘訣
「西本さんは私生活には一切干渉しなかった。だから俺たちは遊び放題だった。巨人や阪神の選手みたいに注目されていないから、好き勝手にやっていたよ。遠征先でも、東京、博多(当時ライオンズの本拠地は福岡だった)と、試合後は遊びまくっていたよ」と、森本は語る。
「僕の先発する試合開始前に、あの人に『俺、今日は二日酔いやからエラーするぞ』と言われたことがあったよ」
68年に阪急に入団した元投手・宮本幸信から聞いたエピソードを伝えてみた。
「そんなこともあったかもしれんな。俺のこの性格だから、エラーしたって、投手に面と向かって『ごめんな』なんて言えないからね」
不動のレギュラーとなった森本だが、守備もバッティングもムラッ気のあるプレーヤーだったことは確かなようだ。
しかし、ここ一番の試合や局面には無類の勝負強さを発揮した。日本シリーズなどの短期決戦で活躍したのも印象に残る。
「森本さんは勝負強かった。ここで打って欲しい、という場面では四番の長池徳士さんより頼りになった」


















