著者のコラム一覧
菅谷齊東京プロ野球記者OBクラブ会長

1943年、東京都生まれ。共同通信社でV9時代の巨人をはじめ、阪神などを担当。1970年代からメジャーリーグも取材した。野球殿堂選考代表幹事を務めたほか、三井ゴールデングラブ賞設立に尽力。現在は東京プロ野球記者OBクラブ会長。

ボブ・ホーナーさん死去…ヤクルトから大旋風を巻き起こした“円高助っ人”の実態

公開日: 更新日:

 そこへ、手を伸ばしたのがヤクルトだった。円高が後押しした。85年あたりは1ドル=230円台後半だった為替が、87年には1ドル=140円台半ばに。現役バリバリの大リーガーと年俸3億円で契約にこぎつけた。

 背番号は50本塁打の期待を込めて「50」に。

 デビュー戦となった5月5日の本拠地神宮での阪神戦でまず1発。翌日はなんと1試合3本塁打。9日の広島戦でも2本塁打を放つなど、905グラムのバットで4試合7安打のうち6ホームランという離れ業で、ヤクルト本社のCMに出演するなど大モテとなった。

 監督の関根潤三は初練習での打球の速さに仰天し「すげえぞ、これは」と目を丸くした後、「走者二塁でホーナーの安打じゃ走者はホームインできないな。三塁ストップだね」と続けた。

 93試合出場で打率.327、31本塁打とメジャーの力を見せつけたホーナーは、わずか1年で退団し、セントルイス・カージナルスと契約。メディアは本塁打を期待したが、監督が「セントルイスの球場はアトランタより広い。そんなに打てない」と予言した通り、88年は3本塁打のみ。

 89年春の引退後、事業に失敗したが、86年オフの「FA選手締め出し」が労使協定に反したとの理由で経営者側から賠償金を手にしたという。為替で外国人選手の格が決まる、と教えてくれたのがホーナーだった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    U18高校代表16人の全進路が判明! プロ志望7人、早大&青学だけで計4人、社会人は2人

  2. 2

    中学時代をジャージーで過ごした鈴木奈穂子が、法政大女子高から大学に内部進学してNHK人気アナになるまで

  3. 3

    巨人“37歳大物トリオ”の来季はどうなる?「田中将大は楽天に帰すのでは」の見立てまで

  4. 4

    田中将大が楽天を去った本当の理由…退団から巨人移籍までに俺とした“3度の電話”の中身

  5. 5

    北島三郎(4)「毎日が目標です。後ろへは戻れない」 地元・八王子のイベントで生涯現役宣言

  1. 6

    大関復帰の安青錦、ケガ完治せずも休まぬワケ 「横綱」年内昇進までノンストップで駆け上がる?

  2. 7

    巨人・阿部前監督「9月復帰」情報の真偽…読売グループ内には同情論も、懸案は…?

  3. 8

    WEST.重岡大毅の結婚にファンの怒りと落胆…“祝福されないアイドル”がやらかす「3つの誤算」

  4. 9

    大谷翔平「古巣エンゼルス復帰」の仰天情報! エ軍球団売却とド軍オーナー不祥事が招く急展開

  5. 10

    俳優・山口馬木也さん「藤田まことさんは『飲め、飲め』と息子のようにかわいがってくれた」