大関復帰の安青錦 “強行出場”の収穫と代償…「少なくとも夏巡業は厳しい」の見立ても
安治川親方「いつストップをかけるか考えていた」
「安青錦は低い前傾姿勢で頭を相手の体につけ、じっくり相撲を取るのが持ち味。しかし、対戦相手に研究されつつあり、3月場所は負け越し。今場所も左足のケガの影響もあってか、踏ん張れずに後退する場面も多かった。そんな安青錦が優勝できたのは土俵際のうまさに加え、上半身のパワーです。元々、腕力と握力に長けた力士。多少強引でも、上半身の力が強いから投げが決まる。相手にすれば『やっかいな安青錦を土俵際まで追い詰めた』と油断もあってか、14日目の尊富士のように、詰めが甘くなって得た星も何番かあった」
決まり手にもそれが表れている。安青錦が上手投げで勝ったのは通算4番だが、うち2番が今場所だ。「これまでは流れの中で出していたのが、今は不利な体勢からでも力任せに投げている」とは前出のOBだ。
一方、気がかりなのが左足の状態だ。安治川親方も「いつストップをかけるか考えていた」と話すなど、万全には程遠い。
「少なくとも8月の夏巡業は厳しいのではないか。今場所のような取り口だと、更なる故障も心配です。強引な投げで足腰を痛めた力士は数知れず。かつての千代の富士のように肩を故障したケースもある。安青錦は主に痛めていない方の右足を軸に投げを打っていたが、途中から右足にもテーピングを巻き出した。幕内の平均体重は現在、160キロ前後だが、安青錦は142キロ。いわゆる『小兵』の部類で、体にかかる負担は大きい。これまでのような前傾姿勢で頭をつける相撲ならば負担も少なかったが、多くの力士に対策を取られていますからね。仕方ない面もあるのでしょう」(若手親方)
来場所から2度目の大関となる安青錦。試練はまだまだ続く。


















