それぞれのリアルが見えるエッセー本特集(4)「女の子未満」鈴木涼美著
ひとりひとりが違う人生を生きていて、違う風景を見ている。人は、同じような毎日を送っていると別の世界があることを忘れがちだ。そこで今回は、全く違う世界に生きる人たちのエッセー本を紹介する。
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「女の子未満」鈴木涼美著
女としての自分をどう自覚し、どう引き受けるようになったのか。大学在学中にAV女優としてデビューし、東京大学大学院を卒業して新聞社に勤務した後、作家デビューした著者が、幼少期から今に至るまでの「女」体験をつづった異色のエッセー。
子どもの頃、母の口紅のついた缶ジュースが嫌だったこと、親に連れられて引っ越したイギリスでボーイッシュな格好をしていたせいで男の子に間違われたこと、高校生という若さの価値に気づき大学生になりたくなかった頃の思い出、下着を売るバイトやキャバクラ体験など、女としての自分と遭遇した数々の体験が、なんということのないようにさらりと描かれていく。
子どもから女への階段を上る途中で、どんな景色が見えてくるのか、彼女の視線を通して追体験してみてはいかが。
(講談社 1980円)


















