「動物哲学物語 ナイス実存」ドリアン助川著│動物の生態から「生きる」を考える哲学と物語の一冊
「動物哲学物語 ナイス実存」ドリアン助川著
中国・四川省の竹林で暮らしているパンダを「鈍鈍」と呼んでいるノウサギが、鈍鈍をからかった。
「どうして、うまくもない、栄養にもならない竹を我慢して食ってるのさ」
鈍鈍はノウサギをやっつけようとして転んでしまった。「ああ、ご先祖さま! 僕は本当に鈍鈍ですね」と悔し涙を流すと、ご先祖さまが現れた。パンダが主体的な選択をしないで生きてきた動物かどうか、見せてあげるという。
筋斗雲に乗り舞い上がると、巨大な木が見えてきた。ご先祖さまは、これは「生命樹」で、この星で生まれた命は姿形をさまざまに変えて生き永らえてきたのだと教えた。
哲学科出身の著者が、動物の生態から哲学を説く。
(集英社 2200円)


















