「我らが音楽に祝福あれ」瀧羽麻子著│音楽に人生を捧げた指揮者の軌跡

公開日: 更新日:

「我らが音楽に祝福あれ」瀧羽麻子著

 相原佳和の母は小松家でお手伝いとして住み込みで働いていた。日曜日に、3歳年上の小松家の四女、貴子に連れられて教会に行き、老女の弾くオルガンの響きに引かれる。帰り道でオルガンの曲を口ずさんでいると、貴子が自宅で楽譜を出してピアノで弾いた。幼い佳和が見よう見まねで弾くと、貴子は喜んで連弾してくれた。

 中学生になった佳和はトランペットにのめり込む。高校時代にはジャズ喫茶に通うようになるが、養父は音大に進むのには反対だった。だが交響楽団の公演でトランペットのファンファーレを聴き、心が震えた。──あっち側に行きたい。

 音楽に魅せられ、指揮者になった男の物語。

 (ポプラ社 1980円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(4)「毎日が目標です。後ろへは戻れない」 地元・八王子のイベントで生涯現役宣言

  2. 2

    「丸亀製麺」のトリドールが過去最高益から一転、減益に見舞われた背景

  3. 3

    京本大我も父・政樹もスカウトしていたジャニー喜多川社長 成城小学校に通う頃の写真を見かけて即電話

  4. 4

    中学時代をジャージーで過ごした鈴木奈穂子が、法政大女子高から大学に内部進学してNHK人気アナになるまで

  5. 5

    歌唱力が衰えない高田みづえに早くも復活コンサートを望む声

  1. 6

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 7

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 8

    ドジャース ワイルドカードシリーズ出場ならワールドシリーズ3連覇に黄信号

  4. 9

    高市首相の「ゴキブリ投稿」に海外メディア嘲笑! キモ画像とペアで猛拡散され世界の恥に

  5. 10

    草間彌生さんを訪ねたら“いきなり乱交パーティー” 俺は考える暇もなく、とにかくシャッターを切った