(8)松井監督が語っていた「若手育成」への熱情 《なぜ巨人は弱体化?》に返した痛烈な答え
一転、直接指導ラッシュだ。
巨人の秋季キャンプ4日目を迎えた3日、松井秀喜監督(52)が積極的に動き回った。
選手の「観察」に重点を置いていた第1クールから打って変わって、この日は室内で打撃練習を行っていた左の大砲候補・荒巻悠におよそ5分間の指導。その後は育成の相沢白虎、さらに、来年2年目の小浜佑斗にアドバイスを送り、助言を求めてきたという増田陸には、20分間もマンツーマンで指導にあたった。
第1クールでは選手の特徴を把握することに努めたが、第2クールを迎え、「聞かれた時になるべく納得してもらえる答えを用意したい」とスイッチが切り替わったようだ。
自身が長嶋茂雄監督の「4番1000日計画」で球界を代表するスラッガーに育ててもらっただけに、「育成」への思いは熱いものがある。
現役を引退してからは、ヤンキースのGM付特別アドバイザーとして若手の指導にあたってきた。2015年には傘下である2A時代の現主将兼主砲のアーロン・ジャッジを指導。その後は米国を代表する本塁打王に成長を遂げており、「下半身でスイングをコントロールするように教えてくれた」と感謝されている。
前年4位で3年目を迎える高橋由伸監督が苦しんでいた18年の春季キャンプ。巨人の臨時コーチとして宮崎を訪れた松井氏に本紙がインタビューを行った際には、若手への期待、育成の重要性を熱く語っていた。
「(16年にも岡本和真を指導した)2年前とは(状況が)変わっていると思います。あの頃は12年から14年までのリーグ3連覇を支えた中心選手の力が年齢的に落ちているところで、それでも頼らざるを得ないところがあった。今年は岡本をはじめとした若い人たちから『さすがに自分たちの時代だろう』という雰囲気を感じましたね」
「チーム自体が新しい時代だという形になってきてるし、ボク自身、それを期待していますけどね」
「(思い切って若手を抜擢する時?)もちろんそうですよね。世代は必ず移り変わっていくわけですから。もし今、長嶋さんがプレーしたら、みんな喜びますよ。でも、できないですから。新しい時代が来ないとどうしようもない」


















