地獄のPL学園生活で桑田真澄さんは「天使」だったけど…巨人で一度だけ「怖い」と思ったことがある
元巨人の橋本清氏(評論家)による「僕だけが書けるスター選手の真実」(第8回=2004年)を再公開
日刊ゲンダイではこれまで多くの球界OB、関係者による回顧録や交遊録を連載してきた。当事者だからこそ語れる、あの大物選手、有名選手の知られざる素顔や人となり。当時の空気感や人間関係──。
今回はあの桑田真澄氏について綴られた、元巨人の橋本清氏(評論家)による「僕だけが書けるスター選手の真実」(第8回=2004年)を再公開。年齢、肩書などは当時のまま。
◇ ◇ ◇
その日もボクたち1年生は、2年生からカミナリを落とされていた。
理由など、あってないようなものだ。月に1度か2度、1年生全員が寮の勉強部屋に集められ、2年生から気合を入れられる。厳しい上下関係を守るための、教育的指導というヤツである。床の上に正座をさせられ、延々と続く2年生からのお説教は、1年生のボクらにとって、地獄のような時間だった。
そこに、桑田さんが現れた。これが、2度目だった。1度目は桑田さんが「そのへんでやめてあげたら」と2年生をたしなめ、すぐにボクらは解放された。以来、1年生の間ではひそかに桑田さんを「天使」と呼ぶようになった。ボクは2年生からお説教を受けるたび、桑田さんの登場を心の中で祈るようになったが、その願いが通じたのだ。


















