「どんな病気でも 後悔しない死に方」大津秀一著

公開日: 更新日:

 1000人以上の患者をみとってきた終末期医療の専門家が、すべての人に訪れる死に対して、病気別の心構えを説いていく。

 2011年の日本人の死因1位はがんとなっているが、他の病気と異なる利点が、「亡くなるまでの間に、やりたいことが本来できる病気」ということだと本書。がんと分かってから患う期間が何カ月~何年とあるため、治療法の選択次第で自分の人生をまっとうできる疾患なのだ。

 一方、死因4位の脳血管疾患の場合、マヒなどの機能低下が表れ、亡くなるまでの間も行動が制限されることが多い。いったん患うと、自分で治療法を選択することも難しくなる。胃ろうによる栄養治療はするのかなど、健康なうちから意思表示をしておくことが大切だ。
(角川マガジンズ 820円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝