「歯医者のウソ」近藤信也著

公開日: 更新日:

 虫歯は削って治す。歯科医院で当たり前に行われている治療だが、単に虫歯だけ治療しても、すぐにまた虫歯になる可能性が高いという。

 虫歯は骨格構造病に分類され、噛み合わせの悪さから発症することがあると本書。歯を支える骨と、歯の根である歯根の間には、歯根膜というクッションの役割を果たす組織がある。

 これは、物を噛んだときに生じる衝撃から、大切な脳を守るために備わっているものだ。
 しかし、噛み合わせが悪くなり脳に限度を超える衝撃が伝わるようになると、脳を守ろうと歯がぐらつき、結果として虫歯菌が侵食する。

 虫歯の治療と並行して噛み合わせの治療も行わなければ、根本的な解決にはならないと、歯科医師の著者は警告している。
(幻冬舎 840円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大の里、豊昇龍の両横綱も戦々恐々…「新怪物」加入で躍進止まらぬ伊勢ケ浜部屋の巨大戦力

  2. 2

    星野監督は中村武志さんを張り倒した直後、3ランを打った隣の俺にも鉄拳制裁…メチャクチャ痛かった

  3. 3

    「ブラタモリ」抜擢の桑子真帆アナ “金髪チャラ系”の大学時代

  4. 4

    松重豊は福岡の人気私立「西南学院」から明大文学部に 学費の問題で日大芸術学部は断念

  5. 5

    元幕内照強の“しょっぱい犯罪”に角界も呆れた…トラブル多数現役時代の「ヤンチャ」な素顔

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    小祝さくらは「加齢の影響」漏らしていた…ツアー6週連続欠場の深刻度

  3. 8

    84歳の五月みどりが最期のパートナーと過ごす“やすらぎの刻”…経営するギフトショップは閉店

  4. 9

    9.8決戦を目前に過熱する「石破おろし」情報戦…飛び交う総裁選前倒し「賛成」の票読み

  5. 10

    巨人・泉口友汰がセ首位打者に浮上…遊撃手“3番手扱い”からの進化を支える2人の師匠