「あと1%だけ、やってみよう」水戸岡鋭治著

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 日本初の豪華クルーズ列車「ななつ星」の総合デザインに携わった著者が、大作にどう向き合ったかをまとめた一冊。

 1988年に福岡市のホテルのデザイン担当をきっかけにJR九州の鉄道デザインをすることになった著者。現在、九州で走る「ソニック」や「つばめ」などのデザインも著者が手がけたが、日本初となる「本格的クルーズトレイン」という真新しい列車づくりには、長い道のりと試行錯誤、試練が待ち受けていた。

 本書ではそんな著者が課題、苦労を感動や興味に変えながら、少しずつ打破した経緯が描かれている。

 一年中仕事漬けのような生活を送る著者の意外なオフの過ごし方、考え方も興味深い。

 鉄道ファンだけでなく、毎日の仕事に追われるサラリーマンにも参考になる哲学が随所にちりばめられている。(集英社 1500円)

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