「京都の闇」関裕二著

公開日: 更新日:

■平安京誕生の秘密を読み解く

 弥生時代の終焉と建国事業は、なぜ交通の要衝であり、水の都でもあった京都ではなく、奈良の大和で始まったのか。そして桓武天皇は、なぜ平城京を捨て、長岡京、平安京へと遷都を繰り返したのか。

 九州や出雲、吉備などの西側と近江、東海の東側との勢力争いの構図からその地勢的背景を考察。その勢力争いの影響が後の平安京遷都へとつながったと著者は指摘する。京都の基礎を築いた秦氏と平安京の関係、そして平安京の多くの謎が凝縮されている広隆寺など。

 今もにぎわう観光名所の裏事情を語りながら、平安京誕生の秘密を解き明かし、歴史の深層に迫る古代史読み物。

(講談社 1400円)

【連載】土曜あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る