「自己治癒力を高める医療」小西康弘著

公開日: 更新日:

 現代医学では、病気に対して悪い部分をどのように抑え込むか、または取り除くかという形で治療が進んでいく。しかし著者は、病気を体全体の問題と捉え、その根本原因の解決を図ろうとする「統合医療」を実践し、自身の医院であらゆる疾患の治療に携わっている。

 統合医療で特に大切なのが、患者が本来持つ自己治癒力の強化であるという。私たちの体の中では、60兆個もの細胞を健全に機能させるため、自律神経系やホルモン系、免疫系などのシステムが常に働いている。そして、これらのシステムを阻害するのが、体の冷えや、ビタミンやミネラルの不足であるという。

 自己治癒力を高めるための瞑想(めいそう)法なども紹介しながら、そのメカニズムを詳しく解説していく。(創元社 1300円)

【連載】気になる新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった