「ちゃんと知りたい大人の発達障害がわかる本」備瀬哲弘監修

公開日: 更新日:

 かつては子供特有の障害と思われてきた発達障害。しかし近年、成人以降にその症状に気づく“大人の発達障害”が注目されている。

 発達障害にはいくつかの種類があるが、生まれながらの脳機能障害であり、行動・思考・感覚の偏りが主な症状だ。例えば、広汎性発達障害では、社会常識やマナーに関心が薄く、他人の気持ちを想像できないという特徴が見られる。親を亡くしたばかりの友人に、「医療費は高かったの?」「遺産はどうするの?」など、時と場にそぐわない話をしてしまい、しかし何がいけないのかが理解できない。“空気が読めない”では済まされない症状だ。

 本書では、大人の発達障害について解説しながら、治療や生活上の工夫についても述べていく。
(洋泉社 1200円)

【連載】気になる新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃