「日本うなぎ検定」塚本勝巳、黒木真理著

公開日: 更新日:

■万葉集にも登場するスタミナ食「うなぎ」の雑学

 日本人にこよなく愛されてきた“ニホンウナギ”が今、環境省のレッドリストに指定され、絶滅の危機にある。

 これからもうまいうなぎが食べ続けられるよう、まずはうなぎという生き物について知り、うなぎと上手に付き合っていく道を探る必要がある。塚本勝巳、黒木真理著「日本うなぎ検定」(小学館 1500円)では、食文化や歴史、生態など、うなぎにまつわるあらゆる情報をクイズ仕立てで紹介している。

 土用丑の日がうなぎを食べる日になったのは、江戸時代の発明家・平賀源内がうなぎ屋の宣伝文句を考案したことに始まるとされるのは有名な話。では、日本人がうなぎを食べ始めたのはいつ頃からか。答えは何と、縄文時代。北海道から東京、鹿児島に至る数多くの縄文遺跡から、うなぎの上顎の骨や脊椎が出土しているのだという。日本人のうなぎ好きには、長い歴史があるわけだ。

 うなぎという名前の由来については諸説あるが、かつては“むなぎ”と呼ばれ、胸が黄色い魚の意味で「胸黄」、あるいは家の屋根を支える黒くて太い材木の「棟木」に似ていたところから名づけられたともいわれる。ちなみに、日本最古の歌集である万葉集にもうなぎが登場する。「石麻呂に 吾物申す 夏痩せに よしといふものぞ むなぎ捕り喫(め)せ」は、大伴家持が夏バテの友人にうなぎを勧めた歌だ。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    バタバタNHK紅白 高視聴率でも今田美桜、有吉弘行らMC陣は負担増「出演者個々の頑張りに支えられた」

  2. 2

    松山千春がNHK紅白を「エコひいき」とバッサリ!歌手の“持ち時間”に求めた「平等」の正当性を考える

  3. 3

    「将軍 SHOGUN」シーズン2も撮影開始 2026年は柄本明、平岳大ら海外進出する日本人俳優に注目

  4. 4

    ロッテ前監督・吉井理人氏が2023年WBCを語る「大谷とダルのリリーフ登板は準決勝後に決まった」

  5. 5

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  1. 6

    ロッテ前監督・吉井理人氏が佐々木朗希を語る「“返事もしなかった頃”から間違いなく成長しています」

  2. 7

    矢沢永吉ライブは『永ちゃんコール』禁止で対策も…B'z『客の大熱唱』とも通じる“深刻な悩み”

  3. 8

    《国分太一だけ?》「ウルトラマンDASH」の危険特番が大炎上!日テレスタッフにも問われるコンプライアンス

  4. 9

    巨人オーナーから“至上命令” 阿部監督が背負う「坂本勇人2世育成&抜擢」の重い十字架

  5. 10

    現役女子大生の鈴木京香はキャピキャピ感ゼロだった