• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

「房子という女」富樫倫太郎著

■殺人鬼となった女のおぞましい半生

 累計45万部を突破した人気のSRO(警視庁広域捜査専任特別調査室)シリーズの最新作。本書では、前作で逮捕された近藤房子が、殺人鬼となるまでの自らの半生を赤裸々に告白。房子との格闘時に傷を負ったSROの山根新九郎と芝原麗子を相手に、背筋がぞっとするような房子の人生が淡々と語られる。

「殺し」の始まりは、房子が小学生のときに車にはねられて苦しんでいる犬を見て、苦しむくらいなら一息に殺してしまおうと撲殺したことから。次に仲の良かった姉が暴力的な父親が原因で自殺したことを契機に、実父の殺人に着手。その後、生き残るために邪魔な人間を次々手にかけていくが、当初正当防衛として始まった殺人が、他者の命を握っている万能感を味わうための快感殺人へと変わっていく。共犯者や被害者となった人間や自分と同じ嗜好(しこう)を持つ夫・近藤一郎との運命の出会い、自分を追いつめようとした嗅覚鋭い刑事をどうやって陥れていったかなど、容赦ない手の内が明かされていく。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安倍政権また後手後手 西日本豪雨の補正予算が置き去りに

  2. 2

    日大アメフト部新監督 立命大OB内定に選手らは拒否反応

  3. 3

    浮いた話もなし…波留の“私生活”がベールに包まれるナゾ

  4. 4

    太った? 元AKB小嶋陽菜のムッチリ体型にファン容赦なし

  5. 5

    政財界とも結びつき深く…故・浅利慶太さんの「功と罪」

  6. 6

    傲慢でぶれない自民党と公明党 国民のことは考えていない

  7. 7

    ドラマ引っ張りだこ 「高嶺の花」でも話題の峯田和伸って

  8. 8

    鈴木良平氏が異論 「代表監督は日本人に限る」風潮は尚早

  9. 9

    フジ主演ドラマ好発進も…山崎賢人に足りないアドリブの妙

  10. 10

    英紙も警告 2020年の東京五輪は“殺人オリンピック”になる

もっと見る