「流通大変動」伊藤元重著

公開日: 更新日:

■少子高齢化時代のコンビニの行く末

 流通の現場から日本経済の変化の潮流を読み解く経済テキスト。

 まずはコンビニの動向に注目。セブン-イレブンが始めた総菜や弁当を客の自宅やオフィスに届けるミールサービスなどを例に、少子高齢化の成熟社会を迎え、コンビニがリピーターを大切にして深掘りする「農耕型ビジネス」に転換したと報告。その他、少品種多量販売を徹底するユニクロのビジネスモデル、日本の流通の中心だった問屋の機能の喪失と再編、そしてかつてはメーカーが担っていた価格設定などさまざまな決定に関与する「チャネルリーダー」のポジションを巡る戦いの激化まで。マクロとミクロの両面から激動する日本経済の今と行く末を見通す。
(NHK出版 780円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  2. 2

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  3. 3

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  4. 4

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 5

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  1. 6

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  2. 7

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  3. 8

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  4. 9

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  5. 10

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る