「流通大変動」伊藤元重著

公開日: 更新日:

■少子高齢化時代のコンビニの行く末

 流通の現場から日本経済の変化の潮流を読み解く経済テキスト。

 まずはコンビニの動向に注目。セブン-イレブンが始めた総菜や弁当を客の自宅やオフィスに届けるミールサービスなどを例に、少子高齢化の成熟社会を迎え、コンビニがリピーターを大切にして深掘りする「農耕型ビジネス」に転換したと報告。その他、少品種多量販売を徹底するユニクロのビジネスモデル、日本の流通の中心だった問屋の機能の喪失と再編、そしてかつてはメーカーが担っていた価格設定などさまざまな決定に関与する「チャネルリーダー」のポジションを巡る戦いの激化まで。マクロとミクロの両面から激動する日本経済の今と行く末を見通す。
(NHK出版 780円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  2. 2

    石田ゆり子ブームは終わらない? ベリーショートに賛否、脱「奇跡の50代」でも人気加速

  3. 3

    国分太一は実質引退か? 中居正広氏、松本人志…“逃げ切り”が許されなかったタレントたちの共通点

  4. 4

    《ヤラセだらけの世界》長瀬智也のSNS投稿を巡り…再注目されるTOKIOを変えた「DASH村」の闇

  5. 5

    池田瑛紗は藝大浪人中に乃木坂46に合格 高校も“私立女子御三家”女子学院卒の超才媛

  1. 6

    作新学院・小針監督の「不適切指導」に私が思うこと 批判するのが“無難”かもしれないけれど…

  2. 7

    TOKIO国分太一「コンプラ違反」秘匿も次々に“セパ報道”で窮地に…復帰は極めて困難な道のりに

  3. 8

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  4. 9

    ポップの本質からズレた、山下達郎の一連の発言への違和感

  5. 10

    国分太一コンプラ違反で「周囲が感じていた異変」…過去にはガングロに"変身”して問題起こした有名人も