「リオとタケル」中村安希氏

公開日: 更新日:

 本書からは、日米のセクシュアルマイノリティーに対する周囲の態度の違いも浮かび上がってくる。

「家族にゲイがいる場合、アメリカでは受け入れようとする傾向が見られますが、日本では世間に隠そうとしますよね。世間という目が持つ特殊性と息苦しさはアメリカの比ではありません」

 著者は20代後半の頃、女性に強く引かれたことがあった。

「2人を見ていて、大事なのは異性愛か同性愛かではなく、誰が好きかということだと気が付きました。幸せは形やスペックじゃなくて、結局は個人。本書から、自分なりに幸せに生きるヒントをつかみ取ってもらえたらうれしいですね」

(集英社 1500円)

▽なかむら・あき 1979年、京都市生まれ。カリフォルニア大学アーバイン校演劇学科卒。09年「インパラの朝」で開高健ノンフィクション賞受賞。著書に「Beフラット」「愛と憎しみの豚」など。

【連載】著者インタビュー

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る