「とっておき 寝台列車の旅」小学館SJムック編集部編

公開日: 更新日:

 次々と変わる車窓の風景と、それを眺めながらの優雅な食事、そして夜はレールから伝わる振動を子守歌にして眠りにつき、朝は間もなく到着する目的地への期待を胸に目覚める――寝台特急の旅は、スピードと時間を競う他の乗り物では決して味わえない移動を楽しむ旅でもある。

 現在、日本で定期的に運転されているのは、本州と北海道を結ぶ寝台特急「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」「北斗星」、急行「はまなす」と、東京と西日本を結ぶ寝台特急「サンライズエクスプレス」の5列車。その全列車の詳細を案内してくれるカラーガイドブック。

 1999年から運転が始まった日本初のオールA寝台個室列車「カシオペア」(上野~札幌)は、まるで走るホテル。1200キロ、17時間の旅を、女優の田中律子さんと母親のふみ子さん親子に体験してもらいながら紹介する。

 1編成に1部屋しかなく、チケットの入手が困難な列車最後尾の「展望室タイプ」と、1階が寝室、2階がリビングの「メゾネットタイプ」の2種類が用意されている「カシオペアスイート」をはじめ、個室の全タイプを詳細なイラストで解説。ベッドの向きが異なるので、就寝時はメゾネットタイプの方が、揺れが少なく感じるなどの細かい情報もうれしい。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」