「『知』の読書術」佐藤優著

公開日: 更新日:

 教養とは「私たちが生きているこの時代のあり方を俯瞰して見る『視座』『枠組み』を提示してくれるような『知』のこと」だと著者はいう。そんな真の教養を身につけるための読書術を講義。

 まずは、近現代史の格好の入門書というエリック・ホブズボームの著作「20世紀の歴史-極端な時代」をテキストに「現代はどのような時代なのか」を考察していく。その上で第1次世界大戦をもたらした「火種」と、ウクライナ危機の関係性を解説。その他、エルンスト・トレルチ著「ルネサンスと宗教改革」など古典名著をひもとき、現代世界が抱える危機の構造を読み解く。次代を担う若者向けに究極の読書術を伝授。

(集英社インターナショナル 1000円)

【連載】土曜あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然