「私の『情報分析術』超入門」佐藤優著

公開日: 更新日:

 新聞、テレビ、インターネットなどから24時間流れてくる玉石混交の情報から、自分に有益な情報を探して、分析し、生かしていく「情報分析力」は、いまやビジネスマンにとって不可欠だ。

 本書は、元外務省主任分析官の著者が、自らの情報分析法の手の内を紹介した一冊。

「情報を読み解く力を身につけるために」と題した講義編と、2013年2月末から今年6月までの国内外の情報を分析して解説した実践編の2部構成となっている。
 講義編では情報収集に役立つ専門家の見分け方、官製メディア情報の読み方などのレクチャーのほか、情報漏洩が問題になる昨今、重要な情報ほどパソコンに保存してはいけないことや、情報を歪曲させる表現が含まれたニュースの事例、CIA諜報員のノウハウなども提示している。
 さらに実践編では、ロシア、アジア、中東、アメリカなどの国外や日本、外務省で今起きている事象を取り上げながら、その情報をどう読むかを具体的に解説。

 情報のための情報ではなく、日本が、そして一人一人のビジネスマンが生き残るための情報分析力の重要性を訴えている。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず