「戦場観光~シリアで最も有名な日本人」藤本敏文著

公開日: 更新日:

 内戦が続くシリアの最前線を何度も訪ねてきた著者による戦場旅行記。

 トラック運転手の著者は、離婚後、子どもと会えない寂しさを紛らわせようと、海外旅行へ出かけ、カンボジアの子どもたちへの支援などを重ねてきた。やがて「アラブの春」を迎えた中東に目が向き、デモを見てみたいと2011年12月、シリアへ。大規模デモを建物から見学しているときに政府軍に銃撃された氏は、反政府デモのステージに招かれ、彼らと一体感を味わう。その興奮が忘れられず、以後、度々シリアに入国。知り合った人々に導かれ、砲弾が飛び交う戦場に足を運んできた。政府軍支持派から殺害予告まで出ているという氏だが、あくまでも旅行者の視点で戦場の現実をリポート。(幻冬舎 1500円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?