「南方熊楠の謎」松居竜五編

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 日本の民俗学の創始者の一人で、生物・人類学者の南方熊楠(1867~1941年)は、破天荒な生活ぶりから変人奇人とされ、その学問的成果に目を向けられることがなかった。南方を再評価し、彼の思想の骨格を明らかにしたのが社会学者の鶴見和子の著作「南方熊楠-地球志向の比較学」(1978年)だった。

 本書は、同書以降の資料の発掘や最新の研究を踏まえ、鶴見と気鋭の研究者たちが南方の新たなる全体像に迫った座談会。鶴見が「南方曼陀羅」と名付けた真言密教に基づいたその独自の世界観。問答形式で学問を深めていったという南方の新たに見つかった書簡などを読み解きながら、さらなる広がりを見せるその世界観について論じる。

(藤原書店 2800円+税)

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